【旬のうまい魚を知る本】 >
▼カレイでもヒラメでもないウシノシタ

シタビラメはカレイ目のササウシノシタ科とウシノシタ科の総称。アカシタビラメとクロウシノシタの2種類が多く水揚げされ、通常はどちらも単にシタビラメと呼ぶ。いずれの名前も長楕円形のひらべったい体つきが、舌に似ているからである。両者の違いは明確で、アカシタビラメは目のある側が赤褐色、クロウシノシタは灰褐色で黒色の斑点がある。反対側はどちらも白色。シタビラメはカレイの一族ではあるが、カレイでもヒラメでもない。「平目」の名が付いているのは、目が左側にあるからだろう。もっとも仲間のササウシノシタは、目が右側にあるからややこしい。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070186 |