【旬のうまい魚を知る本】 >
▼岩場や小石の海底に生息する寺浜沖のミズダコ

志津川町の寺浜沖(宮城県)のミズダコは、特別に味がよいことで知られる。寺浜沖でのタコ籠漁を得意とする漁師の阿部孝義さんは、そのわけをこう説明する。「タコの多くは砂地や泥地にすんでいるものだが、ここではどういうわけかマダコもミズダコも、岩場や小石の海底にいる。ほかの土地のタコにくらべて吸盤の汚れが少ないのでそれがわかる。この自然環境が砂地や泥地のタコにくらべてひと味もふた味もちがったうまいタコを育てるのではないかな」。阿部さんのミズダコ漁は5月から始まり9月まで続く。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070156 |