【旬のうまい魚を知る本】 >
▼漁師の好物はミズダコのフガ料理

志津川町ではミズダコの桜煮とタコ飯をよく食べる。桜煮は生のタコをぶつ切りにして、ダイコンといっしょに煮たもの。ダイコンがタコの色素で桜色に染まるからこの名がある。タコ飯は生のタコの足と頭を小さめに切り、といだ米の上において醤油味で炊きあげる。好みでささがきのゴボウやニンジンを入れる。コツは醤油を少なめにして、塩と酒で味をととのえること。タコ漁師の阿部さんの大好物はミズダコのフガ(内臓)料理。「ゆで上げてワサビ醤油で食べることが多い。私らはタコの身そのものより好きだね」。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070157 |