【旬のうまい魚を知る本】 >
▼閖上産のアカガイは春と秋が美味

アカガイ漁師に聞くと、アカガイの食べ方はやはり生に尽きるという。もっともである。「殻ごと手に入れて、食べるときに殻からはずすのがうまいんだ。足とも呼ぶ身、ヒモ、ハラワタとに分けて、ハラワタを捨てる。身を包丁で開くと赤い蝶のような形になるから、これを細く切って刺身で食べるのが一番。ヒモは刺身でも、バター炒めでもうまい」。
閖上産のアカガイ漁は9月から翌年の6月まで。7、8月は産卵時期のため禁漁になっている。土地の人にいわせると、味のよいのは春と秋だそうだ。なお、閖上では乱獲防止のため、1船で1日30キロに制限されている。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070005 |