【旬のうまい魚を知る本】 >
▼鮮やかな赤色は血にヘモグロビンが含まれているため

すし屋の職人が水槽から黒っぽい毛の生えた貝を取り出し、ガリガリと音をたてて殻をむき、身に数本の切り込みを入れて、まな板にたたきつける。あの貝がアカガイ。たたきつけることにより身が縮み、切り込みが開いて形がととのい、こりこりと歯ごたえがよくなるのだそうだ。人間と同じく血にヘモグロビンが含まれているため、貝には珍しく赤い血が流れる。そのため身は鮮やかな赤色で、そこからアカガイの名前で呼ばれる。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070002 |