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雑学大全2ヒトの不思議 > 人体

ミトコンドリア
【みとこんどりあ】

神の子「イヴ」へのたどりつき方

一九八七年に発表された論文で初めて登場した「ミトコンドリア・イヴ」。彼女はいったい誰なのか。アメリカ・カリフォルニア大学のグループミトコンドリアDNAの研究結果から、現在、地球上に存在する人類のほとんどすべてが、約二〇万年前にアフリカにいた一人の女性の子孫であるという仮説を打ち立てた。この全人類の母である彼女は、聖書に登場する神のつくった最初の女性イヴにちなみマスコミによって「ミトコンドリア・イヴ」と名づけられた。ミトコンドリアは、細胞中で酸素から運動エネルギーをつくり出す細胞内小器官。一つの細胞に、多いものでは数千個含まれている。DNA、リボソームともに独自のものを持ち、細胞内で分裂増殖することから、大昔に原始細胞のなかに入り込んで共生するようになった、呼吸能力のある細菌のようなものだったと考えられている。普通、DNAは父親と母親の両方から子に伝えられるが、ミトコンドリアDNAは、母親の細胞から卵細胞がつくられるときからなかにあったものなので、そのDNAは母親のものだけが子に伝わる。そのため、ミトコンドリアDNAを調べると、母親のルーツをたどって先祖にたどり着くことができるのだ。とはいえ、この結果は人類が一人の女性からはじまったということを示しているわけではなく、人類の祖先の総称として考えられている。前述の通り、ミトコンドリアDNAは母からしか伝わらない。女性は産んだ子どものすべてに自分のミトコンドリアDNAを伝えるが、もし全員が男子だった場合、彼女のミトコンドリアDNAが孫に伝わることはない。つまり廃れてしまうことになる。もし子どもに女子がいても、孫に女子がいなければ同様に廃れてしまう。一人の女性のミトコンドリアDNAが延々と子孫に伝えられていくためには、すべての世代で必ず最低一人は女子が生まれなくてはいけないのだ。現代人のミトコンドリアDNAを持っていた女性は、幸運なことに後世の全世代で女子が生まれた女性だった。そこから「ミトコンドリア・イヴ」は「ラッキー・マザー」という別名も持つ。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820869

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