マヨラー
【まよらー】
マヨネーズがクセになる秘密とは?
卵黄に食用油、酢、塩などを加えてクリーム状に泡立てたソースが「マヨネーズ」だ。世の中には白いご飯にまでマヨネーズをかけて食べるほどマヨネーズが好きな「マヨラー」と呼ばれる人たちもいる。マヨネーズのいったい何がそこまで彼らを引きつけるのだろうか。マヨネーズの主成分は食用油で、この油には依存性があることがわかっている。つまりマヨラーは油中毒である可能性が高いという。油を摂取すると、脳ではβ?エンドルフィンという快感をもたらす物質がつくられる。この物質は、麻薬であるモルヒネとまったく同じ作用をするもので、油を摂取することは、程度はかなり低いものの、モルヒネを摂取するのと同じ快感を味わうということになる。また油は、脳の神経細胞の興奮の伝達に作用する脳内物質ドーパミンもつくり出すとされ、油を摂取することは一種の本能的快感であるともいえる。いったんマヨネーズの油にはまってしまうと、その酸味や卵の風味など、マヨネーズのすべてから油をイメージするようになるという。マヨラーの場合は、その嗜好の対象があまりにもハイカロリーのため、健康面などから問題視されてしまうことが多いが、そうした強い嗜好は、何も特殊なものではない。何にでも醤油をかけて食べる人たちもいる。刺身、おひたし、納豆、冷奴など、とにかく日本の食卓に醤油は欠かせない。同じように他国にも各国特有の好まれる風味があるという。そうした特定の風味に対する強い嗜好は、昔、それをもとにおいしい食べ物を探していた名残だと考えられている。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820845 |