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雑学大全2趣味 > 音楽

ペチカ
【ぺちか】

ロシア民謡ではなく、純国産の唱歌

♪雪の降る夜は楽しいペチカ……。昔から日本人に親しまれている「ペチカ」という童謡であるペチカとは、ロシア式の暖炉で、それが静かに燃える温かさを感じながら、家族団らんをしているロシア家庭の夕べの情景を想像させるである。当然ロシア民謡だと思うのだが、実は作詞作曲ともに日本人で、かの有名な北原白秋と山田耕筰の名コンビによる生粋の日本の童謡なのだ。なぜこんなロシア情緒の童謡ができたかというと、もともと南満州教育委員会からの依頼でつくられたからだ。当時、満州鉄道は、単なる鉄道会社としてだけでなく、小・旧制中学、女学校、医学校まで多角的に経営していた。旧文部省が管轄する学校はなかったのだ。そのため満州(中国東北部)では現地に適した内容の教育がおこなわれていた。日本人児童には、満州色の豊かな唱歌教材がほしいということで、満州鉄道の園山民平氏により一九二四(大正一三)年から一九二七(昭和二)年にかけて「満州唱歌集」が出されていった。園山氏自身も音楽家だったため、多くの曲を作曲している。この「満州唱歌集」は、文部省著作として個々の作詞・作曲者名が伏せられた「尋常小学唱歌集」と違い、依頼した作詞・作曲家の名前がわかっている。作詞家では、北原白秋、野口雨情、島木赤彦、作曲家では、山田耕筰、弘田龍太郎、梁田貞など一流のメンバーが名を連ねていた。ちなみに「ペチカ」は、「満州唱歌集」の尋常小学第一・二学年用(一九二四年)に載っている。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820791

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