ネコ②
【ねこ】
なぜネコはよく交通事故に遭うのか?
現代のネコの死因の第一位は交通事故だという。イヌに比べてネコは交通事故に遭いやすい。その理由はネコの目にある。ネコの目といえば暗闇で光る目をすぐにイメージする。夜目が利くのが特徴だが、反面、視界の中心部はよく見えるが、左右などの周辺はあまりよく見えていない。そのため、道路を横断しようとするとき、道路はよく見えているが、横からやってくる車はあまり見えないのである。また、ネコは獲物に集中すると、ほかのことにはあまり注意がいかない。そのため、道路を渡るときも、自分が向かう前方ばかりに気をとられて、車にはねられてしまうのである。たとえ運よく車に気づいたとしても、ネコは横に飛びのいたりはしない。習性として前にしか進まないのだ。この習性が災いして、横からきた車に気づいたネコは、急いで駆け抜けようと前に飛び出してしまう。さらにネコが交通事故に遭いやすい要因はある。夜目が利くネコの瞳孔は最大限に開かれている。そのため、車のヘッドライトの光を瞳孔いっぱいに受けてしまい、目がくらんで立ち往生してしまう。そのほか、冬になると、寒がりのネコは車の下にもぐり込むことがよくある。運転手が車に乗るときは、警戒して車の下でじっとしているのだが、車が動きだすと、慌てて飛び出してしまい、そのために車にひかれることもある。このように、その生態や習性からして、どう見てもネコと車との相性が最悪なのは間違いない。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820673 |