MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2地理 > 国・島・都市

奈良
【なら】

歴史ある「奈良」の地名の由来は?

『古事記』『日本書紀』『万葉集』などでは、奈良は「平城」「平」「那羅」「奈良」「楢」「乃楽」など様々に表現されている。現在使われている「奈良」の字も、昔から使われてはいたのだが、実はそれほど主流ではなかった。当時、最もよく使われていたのは「平城」で、かつての日本の首都「平城京」のそれである。「平城」の文字が一般的だった理由は、ここがもともと「ナラ」と呼ばれており、その音に合わせ当て字をしたからである。「平」の一字だけでも「ナラ(ならすの意味)」と読めるのだが、都城という意味をつけ加えるために「城」という字を加えたのだといわれる。都の格式を地名にも反映させようとしたのだろう。では、「ナラ」という呼び名の由来はというと、これははっきりしていない。伝説によると、あるとき、この地で戦いが起こり、多くの兵士が草木を踏んで土地を「ならして」しまったところから「ナラ」と呼ばれるようになったという。また、奈良の地は平坦である。伝説はともかく、地形が平らであるといったところから、そう呼ばれるようになったともいわれている。興味深いのは、「ナラ」という音は、朝鮮語では「国」という意味になるということだ。そうすると、奈良は渡来人と深いかかわりがあるのではないかとも推測される。いずれにしても、やがて都は京都へ移され、奈良は都としての機能を失ってしまう。しかし、社寺が多く建立されていたおかげで、社寺の町として独自の発展をとげていったのである




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820647

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  手のひらを太陽に  八丁堀の旦那  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト