トウモロコシ②
【とうもろこし】
トウモロコシの粒の列は、必ず偶数!
トウモロコシを輪切りにして、そこにある粒の数を数えてみてほしい。何度数えても偶数になっているはずだ。ところが、トウモロコシの茎のなかにあって、成長の核となる雌花の「小穂」と呼ばれる部位を調べてみると、その数はバラバラだ。この小穂が成長して粒を次々とつけていき、やがては食べられる大きさのトウモロコシになるはずなのに、なぜ成長すると偶数になるのか。実は、この小穂の成長の仕方に理由がある。小穂の粒は、成長すると二つに分裂していくのである。そのため、病気などの例外を除くと、どんな場合もトウモロコシの粒は偶数になるわけだ。理由を知ってしまうと当たり前のことだが、その理由を知らない人に、必ず偶数であるという現象を指摘すれば、誰もが不思議に思うはずだ。ゆでたてのトウモロコシにかぶりつく前に、きれいに並んだ粒々を観察してみてはいかがだろうか。ちなみに前項と合わせて考えると気づくかもしれないが、小穂の粒々からめしべが伸びて絹糸になるわけだから、絹糸の数と粒々の数は同じになる。つまり、あの毛の数を数えれば、粒々の実が何個あるかがわかるというわけだ(実際は抜け毛があるので、完全ではないが)。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820607 |