写真
【しゃしん】
韓国人は写真を撮るとき、「チーズ」ではなく「キムチー」という
写真を撮るときのかけ声の定番といえば、「はい、チーズ」。これは、「チー」の発音のときに口元がゆるみ、笑顔を引き出せるからだ。この「チーズ」は、日本だけでなく、アメリカなどの英語圏をはじめ、フランス、ロシアなど世界二〇カ国あまりで定番となっており、堂々の第一位である。南米諸国などでは、「ウイスキー」をかけ声に使うようだ。ほかには「笑って!」「一、二、三」「小鳥を見て」「準備はいい?」という意味の言葉を使うものもある。「小鳥を見て」は、フラッシュの光を鳥の羽に見立て、子どもを怖がらせないためにいわれるようになったそうだ。一般的には、その国の食べ物を使ったものが目立ち、お国柄がうかがえる。韓国といえばキムチだが、写真を撮るときも「キムチー」というようだ。日本語では「キムチ」と短く発音するが、韓国語では語尾を伸ばすように発音する。「チー」と伸ばすことでやはり口元がゆるみ、自然と笑顔がこぼれるというわけだ。ほかに中国の「チェズ(ナス)」、ブルガリアの「ゼレ(キャベツ)」などというものもある。ドイツでは「スパゲッティー」という人が多いらしいが、いちばんポピュラーなのは、「何もいわない」というもののようだ。こちらのほうが厳格なドイツのイメージに似合っているかもしれない。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820396 |