【雑学大全2】社会 > 社会
サラリーマン
【さらりーまん】

「サラリー」はもともと「塩を支給する」という意味
いまは「ビジネスマン(あるいはビジネスパーソン)』というようであるが、やはり「サラリーマン」のほうがピンとくる。英語で「給料」のことを「サラリー(salary)」というので「サラリーマン」なのだが、その「サラリー」の語源は、「塩を支給する」という意味のラテン語「サラリウム」からきているという。塩は古代ではたいへん貴重なものだった。とくに古代ローマでは、兵士たちの労働に対して支給されていたのは塩である。この塩はラテン語で「サール」と呼ばれ、とても大切にされていた。この「サール」が、その後の時代になって「塩代の銀貨」という意味の「サラリウム・アルゲントゥム」になり、そこから給料を意味する「サラリー」につながっていったようだ。ちなみに英語の「ソルト(塩)」の語源もこの「サール」である。日本でも同じように、給料とともに塩が支給されていたようなこともあった。奈良時代には親王以下の給料に、味噌などとともに与えられていたようである。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820357 |