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雑学大全2地理 > 国・島・都市

グリーンランド
【ぐりーんらんど】

真っ白な氷の島なのになぜ「グリーン」?

世界最大の島で、その面積は日本の約六倍の二一七万五六〇〇平方キロにもなるグリーンランド。島のほとんどが北極圏に入り、万年雪と氷床に覆われている。それなのに、「緑の島」と名づけられたのは、なぜだろうか。その理由は、いわゆる誇大広告にある。グリーンランドを最初に発見したのは、ヴァイキングの「赤毛のエイリック」だ。エイリックは、この地にたくさんの入植者を連れていこうと考えた。しかし、誰でも未開の土地には不安がある。そこに移住して、果たしてうまくやっていけるだろうかと考えると、二の足を踏んでしまうものだ。そこで新しい島がいかに素晴らしいかをアピールするために、エイリックは、「グリーンランド」という、いかにも実り豊かなイメージの名をつけたのである。実は、エイリックは、グリーンランド発見前に、アイスランドも発見していた。このときは、その島の特徴通り、「氷の島」と名づけたのだが、明らかイメージが悪く、そこへ移住しようという者があまりいなかった。エイリックのもくろみは見事に当たり、一五世紀頃までは、多くの人々がグリーンランドに移住したという。しかし、最も暖かい南西岸でも年平均気温が〇度程度、氷床中央では年平均気温がマイナス三〇度という寒さである。この厳しい自然条件のなかでは、移住者が残れなかったのも無理はない。その後、ここにカラーリット(イヌイット)が住み着いたが、一八世紀に再びヨーロッパ人が来て、デンマーク・ノルウェー連合王国領となった。現在では、約五万人の住民がいて、デンマーク自治領となっている。なお、グリーンランドの名前の由来は、「グラウンドランド」がなまったという説や、エイリックのいた頃は南部に緑の植生があったからという説もある。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820257

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編集:東京雑学研究会
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サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
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ISBN:978-4487801305

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