おなら①
【おなら】
炭水化物を摂れば臭わず、タンパク質を摂れば臭う
「小さな音のおならのほうが大きな音のものよりも臭い」この話は本当なのである。その理由はおならの成分に隠されている。一般に成分の九九パーセント以上は、匂いのない窒素、水素、炭酸ガス、メタンガス、酸素などで占められ、このうちの窒素、水素、炭酸ガスの三つが主成分となっている。そして残りの一パーセントがアンモニア、硫化水素、インドールなどの悪臭のもとになる成分といわれている。では、何を食べることによってガスの成分が変わるのだろう。臭わないのはご飯、豆、イモなどの炭水化物で、臭うのは肉や魚などのタンパク質や脂肪ということになる。大量のガスは、ご飯などの炭水化物を食べたときに発生しやすいため、大きな音のおならは臭くないというわけだ。一方、動物性タンパク質や脂肪酸が発酵して発生するおならは臭いのである。そのため、動物性タンパク質や脂肪酸を多く含む肉類ばかりをたくさん食べ、植物性食物をあまり食べなかったときの場合は、ガスの量が少ないので音はしないが、強烈な臭い匂いを放ってしまう。ちなみに、あまりにもおならが臭いのは、大腸の調子がよくない場合もあるというから、用心しなくてはならない。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820130 |