エジソン
【えじそん】
霊と交信できる機械を発明しようとしていた!
トーマス・エジソンは、現代社会になくてはならない発明品を残しているが、彼は八四歳で亡くなるまでに、なんと一九六三もの特許を取得し、それでもまだなおアイデアはつきなかったといわれている。いまだに彼の残した発明のプロットとなる実験のメモや日記は膨大で、大学ノート三五〇〇冊にもなるという。現在では、「エジソン文献研究国家プロジェクト」なるものが発足しているが、それでも難解でエジソン自身にしか理解できない研究もある。その一つで有名なのは、「霊との交信」。人が亡くなったあとの死後の世界での生命活動に、エジソンは非常に興味があったようだ。彼は「人間の魂というエネルギーも宇宙生命体の一つで、肉体が滅びた後も存在し続け、それまでの記憶を保持しながら、次に宿る肉体を探し回る」といっている。この「記憶」のようなものは電子と同じような構造で、時空を超えて集団で動き、この「電子生命体」との交信が可能になると、人類や宇宙の過去も記憶を通じて引き出せると発想したのだ。それは「霊界通信機」と名づけられた。この装置は、発電所の蒸気タービンを動かす弁をヒントに、人間の脳から出るエネルギーを拡大する装置で、実験もおこなったという。残念ながらエジソンは、この試作の機械の完成前にこの世を去ってしまったため、具体的な資料や研究の記録は残っていないという。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820101 |