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カッチャトーラ

ソテーした肉をソースで煮込む、狩人風は肉の家庭料理の代表格

カッチャcacciaの意味は「狩猟」。alla cacciatora(アッラカッチャトーラ)で「狩人風」。「猟師風」とも呼ばれる。肉を軽くソテーしてからソースで煮込む料理だが、では、どこが狩人風なのか?山のキノコを使うからとか、本来は狩りの獲物の鳥やウサギ肉を使うものだったからなど諸説あり、いまひとつはっきりしない。地域で異なるのも混乱の元。大きく分けると、主に2通りある。
ローマの伝統料理として有名なのが、乳飲み仔羊アバッキオabbacchioを使い、白ワイン、ビネガー、アンチョビ、ニンニクのソースを合わせたもの。独特の風味と酸味が特徴だ。一方、日本では、鶏の狩人風がよく知られ、トマトソースを合わせることが多い。ただし、写真は鶏ブロードとレモン、白ワイン、アンチョビで爽やかな味わいに仕上げた。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541093 |