【イタリアン手帳】ピッツァ >
ナポレターナ

トマトとアンチョビがポイント、ナポリピッツァの中の「ナポリ風」

「ナポリ風」。端的にいえばそうなるが、この名称には少々混乱させられる。通常、ナポリ風ピッツァといえば、ナポリで作られるもちもちした厚めの生地の、日本でいうナポリピザの総称。一方、「真のナポリピッツァ協会」が定める規定にのっとった伝統的なピッツァも、ピッツァ・ナポレターナPizza Napoletanaと呼ばれる。
そのなかで、さらに狭義の意味で使われる、このナポレターナ。基本的には、トマトソースとトマトとアンチョビを使うところが大きなポイントだ。アンチョビと相性のよいハーブのオレガノを合わせることも多い。アレンジは多彩で、写真は、プチトマトを使い、モッツァレッラをたっぷりのせて、バジルを散らしたもの。アンチョビの塩味とトマトの酸味をモッツァレッラが包みこみ、豊かな味わいが生まれる。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541063 |