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ペペロンチーノ

ニンニクとオリーブ油と赤トウガラシ、基本中の基本のパスタ

おなじみのペペロンチーノは、正確にはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノといい、aglio(アーリオ)=ニンニク、olio(オーリオ)=オイル、peperoncino(ペペロンチーノ)=赤トウガラシのこと。フライパンにオリーブオイル、ニンニク、赤トウガラシを入れて熱し、茹ゆでたパスタを加えて塩で味を整えた、最も素朴なパスタ料理だ。
シンプルなだけに、ニンニクの火の通り加減やオイルの香り、塩加減などがダイレクトに問われる。イタリアでは「絶望のパスタ」=Pasta di disperato(パスタディディスペラート)の呼び名もあり、貧窮で入れる具がないという意味の絶望と、料理人がこれ以上手を加えられないという意味の絶望をかけているといわれている。ちなみに、キノコや葉野菜などちょっとした具材を合わせてもペペロンチーノと呼ばれる。パスタはスパゲッティもしくは、少し細めのスパゲッティーニが一般的。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541035 |