【すし手帳】魚卵など >
ばふんうに


箱入りで市場に流通するうには、形や色を保つためにたいていの場合明礬で処理されているから、わずかとはいえ特有の苦さが口に残る。
写真(北海道枝幸産)は生そのまんまの塩水うに。鮮やかな黄色、ぷっくりふくらんだ鮮度のよさ、そして粒子の細かいねっとり感と、うにの3条件をすべて満たしている。口の中で形のままにとろけるひと房ひと房は、北の海の恵みを凝縮してふっくらと甘い。
うには海栗、また雲丹とも書き、雌雄を問わずその生殖巣を食用とする。日本で食べられているのはエゾバフンウニとキタムラサキウニがメインだ。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003085 |