【すし手帳】白身など >
かんぱち


「間八」の名の由来は、前額部背面に黒褐色の「八」の字型の斜帯があることから。最大で1・9m、80㎏にもなるが、食味がいいのは2?3㎏のものという。高級なブリの仲間でも最も上等とされ、近年は九州や四国を中心に養殖が盛んだ。養魚場からは、活魚輸送船で東京まで運ばれてくる。
写真は八丈島産。ぴしっと締まった淡いピンクの身全体に、天然ものならではのあっさり甘い脂がまんべんなく回っている。しっかりした歯ごたえがたのもしく、くっきりと口に残る甘さは涼やかで嫌みがない。日本の夏を感じさせる、そんな味と食感がいい。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003022 |