【すし手帳】白身など >
ぶり


春から初夏に餌を求めて日本列島沿いを北上し、秋から冬にかけて越冬や産卵のために沖合を南下する、典型的な沿岸性の回遊魚。沿岸からの流れ藻について北上するブリの稚魚は「もじゃこ」と呼ばれ、養殖用の種苗として大量に捕獲されている。
ブリの養殖は1 9 2 8年に香川県で始まった。現在では天然もののブリの漁獲高をはるかにしのぎ、各種養殖魚のなかでも最も生産量が多い。養殖にはすべて天然のもじゃこが用いられている。「脂がきつすぎる」「特有の臭みがある」などの欠点も、近年はずいぶん改善されたようだ。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003020 |