【すし手帳】白身など >
かわはぎ
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海釣り好きの人ならたいていは知っている、名うての餌取り名人。おちょぼ口でつんつんと餌(アサリのむき身など)をつついては、上手にさらってゆく。愛嬌のある顔、姿に似ず、皮は鮫皮みたいにかたくざらざら。食べるにはまずこの皮を剥いでから、そこでカワハギの名がついた。
丈夫な皮の下に滋味あふれる白身と肝が隠れているのは、これも多くの釣り人の知るところ。澄んだ身に肝、あさつき、紅葉おろしをのせ、ぽん酢を振る(写真は千葉県勝山産)。もっちりした身はわずかに脂を含み、淡泊ながら底深い甘さがにじみ出てくる。
![]() | 東京書籍 (著:坂本一男) 「すし手帳」 JLogosID : 8003019 |