【焼肉手帳】合鴨肉 > 正肉・内臓
鴨むね
【かもむね】


鴨ねぎといいながら、鴨がネギを背負わずに、やさしげに抱いているところがおもしろい。
滑らかな脂肪の帯もくっきりと、濃赤色の抱き(鴨のむね肉のこと)の美しいこと。真っ白い2本のネギをくるりと巻いて、2つの抱きがシシトウと椎茸を挟む。この姿は焼鳥というより、端麗な和風のスイーツのよう。
やわらかい抱きは歯ごたえがあって歯切れもよく、口に入れた端から甘い脂が溶けてゆく。噛みしめれば、鴨ならではの濃く深い味がにじむ。
シシトウと椎茸を挟むためたれで焼くが、抱きだけなら塩がいい。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍出版編集部) 「焼肉手帳」 JLogosID : 8015154 |