国道の路線番号
【こくどうのろせんばんごう】
国道の起点と終点はどうやって決めるのか?
国道の路線番号はむやみやたらにつけられているわけではなく、ある一定のルールに従っている。では、どのように決められているのか。
まず日本の首都東京を中心に、国土の骨格を形成すべく、重要性の高い道路の順に路線番号がつけられていった。路線番号が一ケタと二ケタの、いわゆる旧一級国道がそれである。
路線番号一〇一号からは、北から南へ順に番号をつけていくことを原則とした。一〇一号(青森市―秋田市)から南へ下っていき、二二六号(加世田市―鹿児島市)で日本本土の南端に到着。そこから北海道へ渡って、二二七号から二四四号までが道内各地に張り巡らされた。しかし、その後は国道の誕生時期がそれぞれ異なるということもあり、そうそうルール通りにはいかなかった。それでも北から南へ、という原則は貫かれている。
ところで、国道の起点と終点はどのようにして決められるのか。鉄道に始発駅と終着駅があるように、国道にも起点と終点があってもいいはずだ。どっちが起点でどっちを終点にするか。この決め方にも一定のルールがあった。
国道一号の起点は東京で終点は大阪、四号の起点も東京で、終点が青森であることからみても、東京を中心に起点と終点が定められていることがわかる。要するに、東京および東京に近い方が起点なのである。
大都市と小都市とを結ぶ国道の場合は、大都市側を起点とし、同程度の規模の都市を結ぶ路線の場合は、東側あるいは北側にある都市を起点とすることを原則としている。しかし、例外も数多くある。たとえば、日光市―東京豊島区間の一二二号、日光市―宇都宮市間の一一九号は、ともに日光市が起点になっている。このように、例外路線は各地にある。
| 日本実業出版社 (著:浅井 建爾) 「道と路がわかる事典」 JLogosID : 5060017 |