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道と路がわかる事典2章 国道・高速道路の雑学 >

国道路線の共有
【こくどうろせんのきょうゆう】

ダブリ国道はなぜできた?

国道はどの路線も、独立した一本の道路というわけではない。江戸時代の主要な街道だった奥州街道と日光街道が、日本橋と宇都宮の間で重複していたように、国道にも、一本の道路を二つの国道路線で共有している区間が各地にあるのだ。国道を車で走っていると、道路脇に二路線の国道標識をつけた支柱が立っているのを見かけたことがあるだろう
なぜこのような重複区間があるのか。現在のようにこれだけ国道路線が増え、複雑に入り組んでくると、ある一定の区間だけ同じ経路をたどる国道が生まれても不思議ではない。本来ならそれぞれ別の道路を建設すべきかもしれないが、経済的にそれが許されない場合だってあるだろうし、特に二本の国道を通す必要のない区間も少なくない。こういった理由から、一本の道路を二つの路線が共有しているのである。JRと私鉄が、相互乗り入れしているようなものだと考えればわかりやすい。
また、これとは反対に一つの国道路線が、ある区間だけ二本の道路となって走っているケースもある。たとえば、国道一号は横浜市の神奈川区から戸塚区まで、十数キロの区間を二本の道が走っているし、越谷市(埼玉県)と宇都宮市の間を国道四号が二本通じている。バイパスが建設されたためである
普通、特に地方ではバイパスが建設されると、旧道のほとんどは都道府県道に格下げになる。しかし、大都市およびその周辺地域では、たとえバイパスが建設されても、旧国道も依然として交通量が多く、国にとっては重要な道路なので、都道府県にその維持管理を委ねるわけにはいかないのである




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060019


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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