【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 五月
母の日
【ははのひ】

五月の第二日曜日。母に愛と日頃の労苦への感謝を捧げる日である。
一九〇七年、アメリカにあるメソジスト教会の女性信者ジャービスが、亡き母をしのんで白いカーネーションを人々に分け与えたのが始まりといわれる。そこで、母が健在な者は赤いカーネーションを、母を亡くした者は白いカーネーションを、それぞれ胸に挿す習慣が生まれた。日本では大正年間に導入され、戦後、急速に普及した。
ちなみに父の日は六月の第三日曜日である。これは一九一〇年にアメリカで提唱されたものだが、母の日ほど定着していない。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040131 |