ちょっと横を見たら、断崖絶壁でこれにチャレンジしなきゃいけないという気持ちがわいてきた
【名言名句】
ちょっと横を見た
ら、断崖絶壁でこれにチャレンジしなきゃいけないという気持ちがわいてきた
【解説】
二〇〇七年十二月、脳こうそくで倒れたイビチャ・オシム監督の後任として、二度目の日本代表監督に就任することが正式に決まったときの記者会見で「周りを見たら登った山ばかりだったけど」に続けていった言葉。
一九九八年のフランス・ワールドカップ出場をめざす代表チームがアジア予選で苦戦していたとき、加茂周監督が更迭されたあとを任されたのがコーチとしてチームに参加していた岡田だった。見事チームを立て直して日本で初めてワールドカップ本大会への出場を果たしたが、三敗で予選敗退。容赦ない批判にさらされた経験ももつ。
チームを途中で引き継ぐことの難しさも、代表監督として耐えねばならないプレッシャーも身をもって知っている。今回はそれが前のときよりさらに厳しいだろうこともわかっている。それでも、いや、だからこそ、岡田は断崖絶壁にあえて挑むのだ。
【作者】岡田武史
【生没年】1956~
【職業】プロサッカー指導者
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450668 |