【名言名句の辞典】6叡智とわざ > 一芸は真理に通ず
芸術が個人の心の表現でなければそれは無である

【名言名句】
芸術が個人の心の
表現でなければそれは無である
【解説】
芸術は、自然の模倣や人間の生の再現以上のものである。いわば人間の生に新しい次元を付け加えたものだという説がある。
そのため、その人個人の人間性が表現されていないようなものは、単なる模倣にすぎないのだ。いくら美しくあったにしても、模倣にはなんの意味もない。
その人の経験、人生観、道徳観といった個性の発露こそ、芸術の生命だという。
【作者】岡倉天心
【生没年】1862~1913
【職業】美術評論家
【出典】『日本の見地より観たる近代美術』
【参考】一八九八年、岡倉天心が中心になって創設した日本美術院の跡地は現在岡倉天心記念公園となっている。庭内には、横山大観が建てたて天心作の『日本美術院院歌』の碑がある。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450647 |