【名言名句の辞典】6叡智とわざ > 一芸は真理に通ず
今はまさに郷愁の時代であり写真は郷愁をさかんにかきたてる写真は挽歌の芸術黄昏の芸術なのである

【名言名句】
今はまさに郷愁の
時代であり写真は郷愁をさかんにかきたてる写真は挽歌の芸術黄昏の芸術なのである
【解説】
写された瞬間をとどめる写真の性格を「挽歌」「黄昏」と表現しているところがおもしろい。
彼女によれば、写真はすべてメメント・モリ(死を忘れるな)にかかわるものであるという。どんなものであれ被写体となった瞬間に、それは郷愁の対象となる。写真に撮るということは相手の「死ぬという運命の無常に参入する」ことなのだ。だから写真という芸術は「挽歌」であり「黄昏」なのだ。
【作者】スーザン・ソンタグ
【生没年】1933~2004
【職業】アメリカの評論家
【出典】『写真論』
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450645 |