【名言名句の辞典】6叡智とわざ > 一芸は真理に通ず
器にとって「見られること」と「存在すること」とは一つであるいまだ見方の加わらない存在は存在にまで

【名言名句】
器にとって「見ら
れること」と「存在すること」とは一つであるいまだ見方の加わらない存在は存在にまで至っていないそれ故私達はこういってよいものの美醜は見方の創作であると
【解説】
柳宗悦は民間に生まれた雑器の美しさを発見し、「民芸」という言葉をつくり出し、民芸運動を起こした。
柳は、器を、深く、正しく「見る」ことと、「用いこなす」ことを繰り返しいっている。
昔の茶人たちは器を見て、そのうちから真理を得たというのだが、柳にとって直観的にものを見ることと、その器を使うすべを知っていることが、一種の宗教的な美の真理と結びついたようである。
【作者】柳 宗悦
【生没年】1889~1961
【職業】民芸研究家
【出典】『茶と美』
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450643 |