【全国五つ星の手土産】九州・沖縄 > 熊本県
元祖朝鮮飴[老舗園田屋]
【がんそちょうせんあめ】

加藤清正に寵用された保存食
400余年変わらぬ伝統の味
![元祖朝鮮飴[老舗園田屋]](../img/d054/temiyage348.jpg)
創業は天正年間(1573~92)というまさに老舗中の老舗。開祖・園田武衛門が創製した元祖朝鮮飴は、歴史的にも名高い銘菓だ。当初は長生飴といったが、熊本藩主・加藤清正の朝鮮出兵の際に寵用され、この名で呼ばれるようになった。藩主が細川氏に替わった後も厚遇され、幕府や朝廷へも献上。明治時代には大久保利通に「風味甘味にして、製法老熟の妙あり」と賞賛されたという。
一見したところでは、薄く白い餅菓子で、味わいも淡泊だが、かみしめていると、じんわりと旨みが広がってくる。製法は一家相伝。まず、もち米を水に浸けてひと晩寝かせ、翌朝石臼でゆっくりと挽く。それを釜に移して火を加えながら長時間練り、水飴と砂糖を加える。練り上がったら、箱に移し3日ほど寝かせて打ち粉をして切り分ける。一片は2×5.5㎝ほど。小さな銘菓に400余年の歴史が詰まっている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071947 |