【全国五つ星の手土産】近畿 > 兵庫県
玉椿[伊勢屋本店]
【たまつばき】

可憐な乙女椿を思わせる
幸せ感漂う贅沢な上生菓子
![玉椿[伊勢屋本店]](../img/d054/temiyage252.jpg)
元禄年間(1688~1704)の創業で、江戸時代後期には五代目の新右衛門が、江戸に出て菓子修業をした。十一代将軍徳川家斉の娘喜代姫が五代姫路藩主酒井忠学に輿入れした際、江戸風の上生菓子を献上したところ、みごとなできばえに感じ入った家老の河合寸翁が玉椿と命名。以来、玉椿は藩の御用菓子となったという。その後も人気は高く、今日に至るまで博覧会での受賞も枚挙にいとまがない。
銘菓・玉椿の美味しさの秘密は原料にある。なかなか手に入りにくい白小豆を使い、ゆで卵の黄身と白砂糖を加えた餡を、餅に糖蜜を加えて練り上げた求肥で包み、最後に粉糖をふりかける。口に入れるとやわらかく、ふんわりした甘さが広がる、贅沢で幸せな気持ちになれる菓子だ。
ほかにも上品な甘さで評判の汐路、火打焼など播磨の歴史と関わりの深い銘菓が揃う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071851 |