【全国五つ星の手土産】近畿 > 京都府
道喜粽[川端道喜]
【どうきちまき】

格式ある和菓子司が作り続ける
宮中で愛された粽の逸品
![道喜粽[川端道喜]](../img/d054/temiyage234.jpg)
室町後期の文亀3年(1503)創業の川端道喜は、武士だった渡辺進が幕府認可の「餅座」の権利を得て餅屋を開業したのが始まり。娘婿の彌七郎が後に道喜と名乗ったのが現店名の起こりだ。宮中に餅や粽を納めるかたわら、天文5年(1536)からは「御朝物」と呼ばれた、つぶし餡で包んだ餅を毎朝天皇家に献上。明治天皇の東行前日まで、実に330余年もの間、献上が続いたというから、まさに格式は日本一。御所には、御朝物を運び込む専用の門「道喜門」が現存するほどだ。
初代道喜が千利休と親交があった縁から、裏千家ほか各流派の茶会用の上生菓子も手掛けるが、創業以来の粽作りが今も家業。吉野葛を使った水仙粽と、こし餡を練り込んだ羊羹粽を作る。ただ、数量が少なく出来立てを賞味してほしいからと、購入は要予約。月に数回作る茶会用の上生菓子も、余裕があれば予約で販売。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071833 |