【全国五つ星の手土産】北海道・東北 > 宮城県
九重[九重本舗玉澤]
【ここのえ】

冬は湯、夏は冷水を注いでいただく
ごくごく小さな甘いあられ
![九重[九重本舗玉澤]](../img/d054/temiyage33.jpg)
近江の国の玉澤伝蔵が延宝3年(1675)、仙台藩主の招きで御用菓子司として開業。代表銘菓の九重は、明治34年(1901)、明治天皇行幸の際に創製中の菓子を献上し、お供の東久世道禧より、「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」という万葉歌にちなんで名前を賜ったのが始まり。もち米と砂糖で作られた、さらさらした粒の小さい丸いあられで、一般のあられと違い、飲み物としていただくところが独特。湯を注ぐと粒が次々に浮き上がってくるのが楽しい。ぶどう、ゆず、ひき茶の3種類あり、夏には冷水で飲むのもよい。
また、10月~4月の季節限定商品の霜ばしらは他に類を見ない銘菓。飴に空気を含ませるように何度も重ねては伸ばし、白い絹糸を束ねたようになったらひと口大に切り分ける。見た目も感触もまさに霜ばしらを思わせる、熟練の職人技が光る逸品だ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071632 |