【全国五つ星の手土産】北海道・東北 > 青森県
鶴子まんじゅう[萬榮堂]
【つるこまんじゅう】

誕生秘話が現代版の伝説となった
黒糖生地の焼き饅頭
![鶴子まんじゅう[萬榮堂]](../img/d054/temiyage18.jpg)
大正10年(1921)創業。現在は、厚生労働省の平成16年度「現代の名工」に選ばれた二代目の松田萬吉さんと、長男の智司さんが菓子作りを受け継いでいる。自慢の鶴子まんじゅうは、黒糖の生地で仕立てた皮でこし餡を包み、真っ白いらくがんの粉をまぶした焼き饅頭。初代が「銘菓が授かりますように」と櫛引八幡宮に祈願したところ、夢に鶴が現れたのと、当時「つる」さんという女性得意客がいたことに縁を感じて名付けたそうだ。まさに現代版の伝説的な菓子である。
黒糖の独特な風味がきいているが、皮はさっぱりとした味わいで、中の餡もほどよい甘さ。餡も形も手作りという、妥協を許さない頑固な姿勢が鶴子まんじゅうを支えている。智司さんが開発した姉妹品の八戸物語八幡亀子は亀がモチーフ。黒糖生地の皮とミルク黄身餡の取り合わせが絶妙で、売れ行きも上々だ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071617 |