【全国五つ星の手土産】北海道・東北 > 北海道
よいとまけ[三星本店]

労働者の掛け声から発想した
甘酸っぱいハスカップのロールケーキ
![よいとまけ[三星本店]](../img/d054/temiyage11.jpg)
三星はパンと菓子の店として明治31年(1898)に創業。苫小牧に生まれ育った三代目小林正俊が「土地に根ざした銘菓を」と思い立ったとき、脳裏に浮かんだのが、近くに広がる勇払原野に自生するハスカップの実と、製紙工場で重い丸太の積み降ろしをする労働者たちの「よいとまけ」の掛け声。この組み合わせから発想し、試行錯誤の末に、ハスカップのジャムを使ったロールカステラが生まれた。よいとまけの名で発売されたのは昭和28年のことだ。
ロールの形は丸太をイメージ。ハスカップのジャムは中に巻き込むほか、表面にもたっぷりと塗られてつやつやと美しい。ただし食べるときは手がべとべとに。酸っぱいハスカップの実とバランスを取るように甘みも強い。製法は発売当時のままに引き継がれ、地元の人々もそんな菓子を愛してきた。ほかにもハスカップランドなどハスカップを生かした銘菓がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071610 |