【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 港区
千利庵
【せんりあん】

そば好きが高じて脱サラ

昭和63年創業。「子どもの頃から、そばが大好きでしてね、大人になったらそば屋になるんだ、と言っていたそうです」と、店主の安西栄さん。その子どもの頃からの夢を実現させたのは47歳のとき。それまではサラリーマンだった。
安西さんは年齢的なことから修業には行かず、逆にそば、和食、すし、中華の各職人を雇い、彼らからそば打ちや料理のことを学んだという。その甲斐あって、今では自らそばを打ち、料理をつくり、また新鮮な素材を手に入れるため1日おきに築地へ足を運んでいる。
そば屋の定番メニューに天付きせいろがある。この店では天付せいろもりといい、注文を受けてから生簀の天然物の活エビを天ぷらにする。エビは頭をつけたまま揚げる。甘みがあり、身がしまっていて歯応えもいい。ネーミングがユニークな天下ごめんは、せいろ、うどん、田舎そばから2種類が選べるおかわり付きもある。足踏みで腰の強いうどんも手打ち。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071268 |