【東京五つ星の中国料理】四川料理 > 横浜中華街
重慶飯店 横浜中華街本館
【じゅうけいはんてん よこはまちゅうかがいほんかん】
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中華街に四川料理を広めた先駆け
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200店近い中華料理店がひしめく横浜中華街でも四川料理は少数派。昭和35年に開業した重慶飯店はその先駆けとして知られ、この本館をはじめ別館、新館、点心専門の茶樓の計4店を構えている。
高温多湿の盆地である四川省の料理は、汗をかいて食欲を増進させたり、体を内側から温めたりする必要性から、花椒や唐辛子、豆板醤などを多用した辛い料理が特徴。木暮浩三料理長も「食べ進むうちに頭のてっぺんから汗がにじみ出る、ボディを刺激する料理です」と話す。
中国の高級ブランドである郫県豆板醤を使った牛肉の辛子山椒煮や、海老の唐辛子炒め、麻婆豆腐などに定評がある。いずれも辛さのあとにコクと旨みが広がるのは、隠し味に酢を使い、味を引き締めているから。日本人シェフならではの繊細な四川料理を堪能したい。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の中国料理」 JLogosID : 14071182 |