【東京五つ星の中国料理】四川料理 > 中央区

銀座 桃花源
【ぎんざ とうかげん】

伝承される四川料理の真髄

熊本にある本店は、日本における四川料理の第一人者・陳建民のもとで腕を磨いた斉藤隆士さんを料理長に迎えて昭和50年に開業。熊本はもちろん、西日本の四川料理の草分けとして注目を集めた。銀座店のオープンは平成11年。国内のホテルで修業したのち、斉藤さんに四川料理の真髄を学んだ川上洋信さんが開業当初から総料理長を務めている。師から弟子へ、そして孫弟子へと受け継がれてきた本物の味が迎えてくれる。

麻婆豆腐に代表される四川料理は、何といっても多彩な香辛料によって生み出される千変万化の味が特徴だ。辛い料理の中にほのかな甘みや酸味が感じられ、その複雑かつ絶妙な味わいは、まるで香辛料の魔術を見ているよう。川上総料理長は「五感で味わうのが四川料理の醍醐味です」と穏やかな笑顔で語る。

東京書籍 (著:岸　朝子／選) 「東京五つ星の中国料理」 JLogosID : 14071105