【東京五つ星の中国料理】京蘇料理 > 横浜中華街
華勝楼
【かしょうろう】
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宮大工が手がけた重厚な建築
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木造のたたずまいから接客、料理に至るまで随所に温もりを感じる。蘇州の豊かな食材を北京の宮廷料理風に仕上げる京蘇料理の店として約85年の歴史を刻んできた。
「いらっしゃいませ」と係が笑顔で迎えてくれる手動ドアから中に入ると、宮大工が手がけた格調高い造りに目が釘付けになる。磨きぬかれて飴色に輝く廊下、扉や窓枠の一つひとつに施された緻密な装飾など、釘を一本も使っていない建物は昭和24年の建築当初のまま。木材の呼吸が聞こえてきそうな温かみのある空間が広がっている。客席は横浜中華街でも唯一の全個室だ。
化学調味料を使わない料理は全体的にコクが豊かで、食後も素材の旨みがしっかり舌に残る。料理人のほとんどがこの店で料理の世界に入ったいわば生え抜き。その変わらない味を求めて親子3代にわたって通う常連も多い。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の中国料理」 JLogosID : 14071181 |