【東京五つ星の中国料理】台湾料理 > 新宿区
山珍居
【さんちんきょ】
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文化人も愛した本場の味
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開店は終戦間もない昭和22年。都内に数ある台湾料理店のなかでも老舗中の老舗だ。始めはなかなか日本人に受け入れられず、好奇心旺盛なSF作家や漫画家、編集者などに親しまれ、半ば溜まり場として営業していたという。手塚治虫や赤塚不二夫、小松左京、中島梓、筒井康隆など足繁く通った常連客が残した色紙が飾られた店内は、うっすら残る開店当時の雰囲気とともに古きよき昭和の香りを漂わせている。
2代目の黄善徹さんが作る料理は、初代ゆずりの正統派台湾料理。秘伝の八珍香料を使ったエンチャン(腸詰)をはじめ、豚肉をトロトロになるまで煮込んだラオーバ(老肉)、マグロの上身の中に豚肉を詰めた団子をセロリ風味のスープで食べるヒーワンなど創業から変わらない料理が並ぶ。いずれもあっさりした味で、ご飯にもお酒にも合う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の中国料理」 JLogosID : 14071166 |