炭焼ステーキ・ハウス 葡萄屋
【すみやきステーキ・ハウス ぶどうや】
自信作は桐炭で焼くステーキ
吉祥寺の雑踏から少し外れた角に、半円アーチのエントランス周りを木で覆われた、石壁がおしゃれな南ヨーロッパ風の館が建つ。店はこの建物の2階にあり、地下2階から3階まで、他のフロアにもすべて同じ系列の飲食店が入っている。看板料理のステーキは、ホールの中央にしつらえたチャコールグリルで、総料理長の北村喜久男さんがみずから焼く。
肉は宮崎県や鹿児島県産の黒毛和牛、炭は「ステーキには瞬間的な強火がほしいから」と、火加減を調節しやすい桐炭を使う。焼く前に注文の肉を客に示して好みの焼き方を尋ね、いっぺんに5人前、10人前と焼くときでも、ベストの焼き加減をそれぞれの客が切って食べるときに合わせる。これこそ総料理長の腕の見せどころ。セットやランチには、すべてサラダ、パンまたはライス、デザート、ドリンク1品がついてお得だ。
ライン・モーゼル・ブルゴーニュとワインの産地にちなんで名づけた、落ち着いた欧風インテリアの3つの個室もある。
| 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070890 |