【東京五つ星の肉料理】牛肉料理 > 江東区
大衆酒場 山利喜
【たいしゅうさかば やまりき】

大衆酒場を装った名料理店

夕方5時に開店して間もなく、店はいつだってサラリーマンでほぼ満杯。やきとんや煮込みを頬ばりながら口角にビールの泡を飛ばして談笑するおじさまたちの、ここは聖地なのだ。
大正13年(1924)に創業し、昭和23年ごろから、老舗馬肉料理店みの家と数軒を隔てた現在地に店を構える。初代山田利喜造から数えて3代目の現当主・山田廣久さんはフランス料理の出身。だから昔ながらの酒肴に混じって、品書にはテリーヌほか欧風の料理が少なくない。
大衆酒場とはいいながら、皿に躍る肉、魚の料理は半端じゃない。ブーケガルニを利かせ、赤ワインで味を調える煮込み。栃木、茨城など近県産豚のモツを厳選したやきとん。鶏レバやサーモンのテリーヌ、リヨン風ポテトフライ。料理に合う酒やワインの選択に迷えば、ソムリエの資格を持つ店長・水上岳人さんが面倒をみてくれる。しかも料理も酒もご覧のとおりのお値段。毎晩でも巡礼したくなる、とんでもない聖地です。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070861 |