人形町 今半 人形町本店
【にんぎょうちょう いまはん にんぎょうちょうほんてん】
客の喜ぶ顔に合わせて調理する
浅草今半の日本橋支店として昭和27年に開業し、同31年に人形町今半の名で独立。甘酒横丁からほんの一歩入った角に建つ本店は、大正時代建築の芝居小屋「喜扇亭」を昭和28年に改築した、2階建ての瀟洒な日本家屋。人形町のランドマークともいえる建物は、華やかな紅殻色の外壁が粋で艶めかしい。
そもそもが明治28年(1895)創業の老舗牛鍋屋を根っ子とする店。肉にも割下にも思い入れは深い。選び抜いた肉は熟成に細心の注意を払い、短くて2週間、長ければ2カ月は寝かせる。今日食べて明日も食べたくなるような「残印象」を大切に、割下は砂糖一つにも気を配ってさっぱりと仕上げる。
2階の座敷はすき焼としゃぶしゃぶ、1階「喜扇亭」はステーキなど鉄板焼きがメイン。サーロインやリブロースのすき焼、サーロインのステーキなどの残印象に惹かれて、今日もまた再訪する客のなんと多いこと。
間口を別に開いて、精肉などのみやげも販売している。
| 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070826 |