【旬のうまい魚を知る本】 >
▼画期的なシラウオの延命措置が完成

上北町でシラウオの踊り食いの普及に努めている人がいる。上北町活しらうお販売研究会の会長で、味処「えび蔵」のオーナー兼料理人の蛯名正直さん。シラウオの踊り食いは難しいとされていた。「地元の資源に付加価値を付けたいと思い、20年前から研究してきました。シラウオを長生きさせるための輸送装置に苦心しましたよ」。
試行錯誤を重ねて、やっとたどり着いたのが今使っている輸送装置。高さ60センチ前後の円筒形のプラスチック製酸素装置が装着されている。船曳網漁の船上で獲った活シラウオをこの装置に移すと、水温や塩分濃度、魚の密度にも配慮できることで、「今では何日も生かすことができる」といい切れるまで成功している。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070578 |