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旬のうまい魚を知る本 >

▼珍しいクロカスベを漁獲

宮城県牡鹿町給分浜(きゅうぶんはま)で「ナベユウ」と呼ばれる真っ黒いエイが獲れ、その煮付けがうまいと耳にした。北海道でよく食べられるカスベは、茶褐色のガンギエイのはず。真っ黒とはガンギエイの仲間のクロカスベにちがいなく、これはまだ食べたことがない。食いしん坊おっとり刀で牡鹿半島先端近くの町へ駆けつけた。
翌朝、給分浜の漁師・遊佐照勝さんの漁船に乗り込んだ。その漁法は水晶網といい、めったにない種類の小型定置網である。八角形の網の中に漁船を乗り入れて網を上げていくと、トビウオやブリの若魚に混ざって、大きな黒い魚が網の中で悠々と泳いでいた。「あれがナベユウだ!」と叫んだ遊佐さんがカギを打つ。全長60センチ。背側が真っ黒で腹側は白色。腹側に真一文字に結ばれた口があり、グフーッグフーッとバリトンで鳴くのがどこかユーモラスだ。これはたしかにガンギエイの仲間であるクロカスベである




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070410


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 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

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