【旬のうまい魚を知る本】 >
▼口が大きいからオオグチガレイとも

カレイ類とそっくりだが、簡単な見分け方がある。先人たちの教えである「左ヒラメに右カレイ」。すなわち目のある有色のほうを表側にして、背ビレを上に腹ビレを下に置き、目が左側にあればヒラメとわかる(ヌマガレイなどの例外もあるが…)。もう一つカレイと異にするのは、ヒラメの口がカレイよりも大きく、大きな犬歯状の歯が並んでいること。そのためオオグチガレイ、あるいは単にオオグチと呼ぶ土地もある。
ヒラメの名前はひらたい体つきと表側に二つの目が並んでいることと無関係ではないだろう。もっとも生まれたときの目は、ほかの魚同様左右に一つずつあるのだそうだ。それがふ化してから2週間~1カ月後に目の移動が始まる。砂の中に隠れていてもエサを見つけやすいためと考えられている。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070199 |