楊貴妃
【ようきひ】
世界三大美女の一人「楊貴妃」は、日本に住んでいたことがあった!?
世界三大美女の一人である楊貴妃は、ご存知の通り、唐の玄宗皇帝の寵姫だった。この楊貴妃が、実は密かに来日していたという説がある。楊貴妃が住んでいたとされるのは、天草下島の東海岸に位置する新和町(天草市)。ここには、昔から楊貴妃にまつわる伝説が語り継がれてきた。伝説によると、中国から逃れてきた楊貴妃は、竜洞山のふもとに身を寄せていたという。あるとき、村に疫病が流行した。楊貴妃は、村人を救うために、持っていた「楊貴湯(薬)」を与えた。おかげで村人たちは、すっかり元気になった。そして、このことがきっかけで、楊貴妃と村人は急速に親しくなっていった。その後、楊貴妃は、自分の身分を村人たちに明かした。だが、楊貴妃の平穏な日々は長くは続かなかった。あるとき、雷がとどろくなか、龍が突然あらわれて、楊貴妃を強引に連れ去ってしまい、二度と村へは戻ってこなかったという。楊貴妃が住んでいたところをいつしか「楊貴妃」と呼ぶようになり、それはいまに伝わっている。また、楊貴妃には観音様が祀られている。天草市では、この楊貴妃の伝説をもとに「しんわ楊貴妃祭」をおこなっている。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820931 |