【雑学大全2】自然 > 天候
モンスーン
【もんすーん】

「決まった季節」という意味のアラビア語
「モンスーン」といえば、地理の授業で習った言葉だ。「季節風」のことである。大陸と海では日射による温まり方が違うため、夏は大陸上に低気圧、海上に高気圧が生じ、風は海から大陸へ吹き、冬はその逆で大陸から海へ吹く。日本付近では、夏は南東季節風、冬は北西季節風が吹いて、天候に影響を与える。さて、このモンスーンという言葉、英語では「monsoon」と書き、語源はアラビア語の「マウシム(mawsim)」という言葉からきているという。この「マウシム」とは、直訳すると「決まった季節」ということである。アラビア海では南西の風が夏に吹き、北東の風が冬に吹く。そのためアラビアの海の男たちは、その風を利用して航海に出た。そのマウシムが、ポルトガル語、オランダ語を経由して、英語圏に入ってモンスーンになったという。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820908 |